Previously on BOARDING GATE...
2.The perfectly planned holiday
一日の始まりは雨。
ホテルで朝食を取って、最高だったリゾートとお別れの時間。
今日は1日かけて大冒険になるかな。
天気が心配だけど大丈夫。旅先でのこういう重要な日は絶対に晴れるから!
プーケット湾のラサダ埠頭からピピ島行きの船が出てるから
そこでチケットを買って船旅に出るよ。
約1時間半でピピ島のトンサイベイまで行けるの。
世界を旅する中で、船の中で奇跡的に再会し喜ぶバックパッカーたち。
こんな偶然もあるんだね。
ここでピピ島を少しだけ説明すると、そもそも6つの島からなる"ピーピー諸島"が正式。
その中でもちょうど真ん中にある"ピピ・ドン島"が最大の島で、船はここに着くよ。
この"ピピ・ドン島"を観光の拠点にしてボートで各島へ行くの。
タイタニックで大ヒットしたディカプリオが、100本以上のオファーを蹴って
出演を決めた映画"THE BEACH"の舞台になったことからバックパッカーに人気が出た島。
空路はなく、海路でしか行くことができない。
小さな港だけど世界中の観光客でとっても賑やか。
他民族が混ざり、活気のある島。
オプショナルツアーでプーケットから日帰りツアーを組む人が多いけど、
私達は時間に制限なくゆっくり過ごしたかったから、完全に個人で行ったの。
港のすぐ横にある"ピピアイランド カバナホテル"に1泊だけ宿泊したよ。
だけどとてもシンプルで気取っていないのは田舎のリゾートっていう感じかなぁ。
荷物だけ置いてすぐに外に出たよ。いざ、"マヤベイ"へ。
(マヤベイ=映画"ザ・ビーチ"の舞台になった場所)
各ビーチへ行くにはロングテールボートをレンタルしなくてはいけないの。
そのへん歩いてるとすぐに現地の人から声がかかるから問題ないよ。
私達もホテルを出てすぐに声をかけてもらって
"行きたい!いくら?"と即答すると"200バーツ。(これは平均的)何時から行く?"って。
"NOW!"って言ったら"NOW?!ちょっと待って、、、準備するから"って焦ってた(笑)
私達のガイドをしてくれるまっ黒に焼けたお兄ちゃん(恐らく年下)が
水とパンを走って買ってきたから、いよいよ出港だよ。
それはもう最高の船旅になったの!!
完全におまかせコースだったんだけど、まずは野生のお猿さんがいるモンキービーチへ。
私達はお腹にあかちゃんがぶら下がってるママ猿に釘づけだったよ。
人の生活が垣間見れる洞窟(?)なんかもあってすごかった。
小さなボートだけどスピード出して飛ばすから、全身水しぶきで濡れて
キャーキャー言いながら進むのがスーパー楽しかったなぁ。
木のボートだったから、なんだか航海時代に戻った感じだった。
そびえ立つ岩肌の間にはエメラルドグリーンの海。
これがアンダマンブルーっていうやつか。
ボートから海にジャンプして、シュノーケリングの時間。
しかも、今まで見たことのないレインボーやキラキラのお魚。
こんな海があるなんて。
飛行機に2本のって、船にのって、ボートにのるだけで、こんな海に来れるなんて。
もちろん、マヤベイにも行ったよ。
ビーチでゆっくりするつもりだったけど、小さなビーチだからここはやっぱり人が多いね。
だけど、すごく入り組んだところにあるから逆に人が少なかったらちょっと寂しいかも。
ロングテールボートのカラフルな飾りがアンダマンブルーに映える。
またボートに揺られてホテルに戻ったら、そのままプールに直行して少し休憩。
日焼け止めを塗ったのに、腕に貼ってたタトゥーシールの跡がくっきりついた。
帰国してからも左手を見る度にピピ島のことを思い出したよ。
日が暮れる頃から夜にかけてはまた活気が出る時間。
ピピ島に宿泊するからこそ楽しめる時間だよね。
私達もディナーにピザをさくっと食べてから、街散策に行ってみたよ。
世界中から集まった若者達がみんなほろ酔いで楽しそうだった。
夜はなおさら、多国籍を感じられる街になってたよ。
プーケットへ戻る船の時間まで少し時間があったから、もう一度街散策をしてみた。
たったの1泊だったけど、ピピ島の良さを存分に感じられた時間だったなぁ。
今回はトレッキングで有名なビューポイントにも行けなかったし夜遊びする元気もなかったから、
また訪れる機会があれば喜んでもう一度来たいと思う。
2004年のスマトラ島沖地震では、ピピ島も大打撃を受けたそう。
ここトンサイ湾も壊滅状態だったみたいだけど、
それを感じさせない程穏やかで人も温かく落ち着いた雰囲気の漂う素敵な街だった。
私達をたまたまボートでツアーに連れて行くことになったお兄ちゃんもとっても良い人で
(年も近かったから、なんだか3人グループで旅をしたような錯覚が、笑)
呼び込みのおじさんはすれ違う度に挨拶をしてくれて。
あの時、あの時間に、あそこを通らなければまた別の人にボートをお願いしていて
全く違う旅になっていたんだな。
(それはそれで良い旅になっていたんだろうけど)
毎日毎日、観光客が来ては去ってを繰り返す島だから
一期一会を深く感じられた2日間だったよ。
旅はまだまだ続くし、ラッキーなことも続く。
普段の運勢はそれほど良いタイプではないと思ってるんだけど、
旅行中はいつも幸運が幸運を呼んでる気がするよ。
朝は雨だったのに、やっぱりこれだけ晴れたしね。
0 comm