2019 SEATTLE & PORTLAND

オーバーブッキングで最後までドラマのあったポートランドの旅、帰国編

6月 14, 2020YUKIKA

去る直前までエースホテルのロビーを満喫


帰国便は早朝フライトだったので、夜中までカフェやバーなどで過ごしてタクシーで空港へ向かう計画でした。しかしポートランドは完全に朝型の都市。カフェは19時頃に、殆どのレストランは日をまたがずに閉店します。


すっかりひと気のなくなったエースホテルのロビー。アイコン的存在のソファを最後まで満喫(しかも独り占め!)し、ここであと数時間過ごすにもコーヒーすら手に入らない状態なので早めに空港へ向かうことにしました。




終電近い時間で車内はガラガラ。初めは安心して乗っていたのですが、途中から沢山の人が乗ってきてワイワイ賑やかになりました。ファミリーや小さな子どもでただ騒がしいだけなら良かったものの、殆どの人が途中下車してしまい、最後は怪しげな人達だけ残っていたので怖かったです。夜の深い時間にアメリカで電車に乗るのは控えよう・・・。


ポートランド国際空港に戻ってきました。ここまで来ると安心ですね。



24時間オープンの「TRAVEL MART」というショップでコーヒーとマフィン、スナックを買って、飲食コーナーに腰掛けました。


母はウトウト。私はパソコンをカタカタ。食べ物も手に入るし安心なので、早めに空港へ来て良かったです。



夜更け前、少しずつお店が開いてきました。


まずはアメリカ国内線でシアトルへ飛びます。


シアトルタコマ空港のトランジット中には、サブウェイのサンドイッチを食べました。正直疲れすぎていたのであまり記憶がありません(笑)ベンチでウトウト・・・。


スタバでコーヒーも飲みました。こちらもあまり記憶がないですね(笑)


さあ、いよいよシアトル〜大阪便です。ゴールデンウィークの最終日。ゲート前にはそれぞれの休暇を楽しんだ様子の人たちが集結しています。

その時こんな放送が流れました。「オーバーブッキングで座席数が足りていません。どなたか明日の便に振り替えてもらえませんか?ホテルは保証します」きっとみんなこう思ったはずです。「ゴールデンウィーク最終日だし、明日から仕事。ましてや今年は10連休だったから更に休みを取るなんて、ムリムリ」

私たちは仕事の問題というよりも、飼っているペットの体調が悪かったのでどうしても帰らなくてはならなかったのです。

再び放送が流れました。「さらに○万円のデルタ航空フライトクーポンを付けます」

みんなヒソヒソと話していますが、やはり誰も挙手しません。「では、○万円のクーポンを付けます!」お、金額がアップした!まるで競売のようです。数人の英雄達が立候補してくれました。

「他にいらっしゃいませんか?では、○万円!」更にクーポンの金額がアップしました。目の前に座っていた家族のママと息子さんだけが残ることにされたようです。土壇場のシアトル延泊にワクワクしてる様子。いいな、羨ましい!旅先でのこんなハプニングは最高でしょうね。パパはひとりで帰国。頑張れ。

「他にはいらっしゃいませんか?では、13万円つけます!(正確にはドルでの案内)」

うぉー!と盛り上がるゲート前(笑)いやいや、みんなこのゲームを楽しみ始めてませんかね?(笑)しかも13万円なんて、オフシーズンのハワイ往復2人分のチケットくらいにはなります。今日はパーッとシアトルを楽しんで、このチケットで次の旅を計画しませんか?みんなそこまでして明日出社しなきゃいけないんですか?12万円ですよ?

悲しいですが、切っても切り離せない社畜大国が垣間見れた瞬間でした(笑)ハイシーズンに高い金額を出してでもゴールデンウィークに海外へ行く勢ですもの。自由に10連休など取れないからこの時期のチケットを必死で確保したんですよね。私もその内のひとりです(笑)

かなりの時間をかけてこのやりとりが繰り返され、数人の英雄達のおかげで無事飛べることになりました。




フライト中にアイスクリームが出るとテンションが上がります。アメリカのブランド「BEN & JERRY'S」のものでした。


2回目の食事は食べやすいトルティーヤ。ゼリーやキットカットも。なんだか全体的にスイーツが充実していますね。


ゴールデンウィーク最終日、満席のフライトで無事関空に戻ってきました。


最後までドラマのあったポートランド旅。空港でお蕎麦を食べながら振り返ります。

バラの街、コーヒーの街、全米イチ住みやすい街といろんな呼ばれ方をしているポートランドは、とにかく最高な場所でした。「先進的な街をこの目で見てみたい」そんな気持ちで行ったポートランドで感じられたのは、良い意味で肩の力が抜けた環境と、そこで暮らす人たちの優しさ。環境に配慮され、交通網が充実している便利なコンパクトシティ。自分たちの生活にこだわりと誇りを持っている人が多いように感じました。

24時間眠らない華やかなビッグシティで観光地を走り回るのではなく、早起きして地産地消のレストランで美味しいものを味わい、ハンドクラフト製品やアートを眺め、街を歩き、夜はそこそこの時間に眠る。生活するのにとても心地よい街だと肌で感じました。

私にとって、何度でも行きたいお気に入りの都市になりました。必ずまた訪れることになるでしょう。

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